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フリクションシリーズのインパラはスケール1/52の表示、フェニックスシリーズになると、(同一金型なのに)1/50表示になるということです。しかしフリクションシリーズに限って言えば、裏板にも箱にもスケール表示はありません。
中島登著『1955-1998国産ミニカーマニュアル』(グリーンアロー出版社)47ページの「フォードファルコン」の項に、『縮尺がやはり1/50に変更されているが、フルサイズのビュィックやシボレーと比べてみるとどうもこの数字は怪しい。』という記述があります。
このスケール表示をチェックしてみましょう。実車の「フィンド・B-ボディ」(1959年式ビスケイン・4ドア)は、ホイルベース119.0インチ、全長210.9インチ、全幅79.9インチ。これをセンチに直すと、全長535.686cm、全幅202.946cmになります。ミクロペットは全長10.4cmなので、1/51.5、全幅では4.1cmなので1/49です。1/50・1/52表示のどちらも間違いでない、ビミョーな数字と言えるでしょう。
おそらく輸出市場のことも考慮し、フェニックスシリーズの他のモデルが1/40であることとの関係もあって、半端な1/52という表示を避け、1/50という表示にしたものと思われます。
一方でコーギーは、全長10.5cmで1/51、全幅4.2cmで1/48.3でした。
実車のスペックは、「Chevrolet Police Cars by Edwin J. Sanow, Krause Publications,1997」によります。
1インチは2.54cmです。
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